- 著者
- 浅岸久
- 画
- 鶴
- 内容
- 著者コメント
“浅岸久”と書いて“アザギシキュウ”と読みます。 名前の読みはちょっとだけ捻くれていますが、お話自体は素直で優しい恋愛ファンタジーを好んで書きます。
「夜ごと君にキスをしよう」
ファラは、代々優秀な魔法使いを輩出しているアサベル魔法爵家の令嬢。水晶眼と呼ばれる稀少な魔眼を隠すため前髪を伸ばしており、他家の令嬢に馬鹿にされるのも気にせず、大好きな魔法研究に精を出していた。
ある日、街中で男が倒れているのを発見したファラは、男が闇属性の魔眼を持っているせいだと考え、その闇属性を自身の水晶眼に移すことにした。
これこそがファラの特殊能力であり、なんとその方法は――相手にキスをすることだった。応急処置のためだったのに、いつの間にか深く激しいキスに変わる……。ファラは男の意識がはっきりする前に、大慌てでその場を後にした。
後日開催された夜会で、突然結界を破壊して男が現れた。
それはなんと、死神と呼ばれる敵国の英雄シュヴァルツ――先日、キスしたあの男だった!
どうやら記憶喪失だというシュヴァルツは、なぜかファラを愛する気持ちだけが残っていると主張し、ファラは突然プロポーズされてしまう。
あれよあれよと王命で結婚することになり、ファラに意識してもらいたいシュヴァルツの提案にいつしか絡め取られ――?
敵国の英雄とまさかの結婚!
溺愛包囲網から逃げられない、記憶喪失の騎士の激重執着ラブコメディ!