- 著者
- おりの まるる
- 画
- いりえりん
- 内容
- 著者コメント
地味で素朴な一生懸命なお嬢様が、王子様然としているけれど冷静で、男らしいヒーローに溺愛されて、困難を乗り越え、幸せになる話を書きたくて物語を作り始めました。
そこにいちゃいちゃと少しのミステリーとくだらなさを添えました。登場人物たちと一緒につかの間のトリップを楽しんでいただければ、嬉しいです。
ロレーヌの余命はあと三カ月あまり。現代魔術では解呪ができないという呪詛を受けてしまい、身体中に呪詛の文様が現れ、日々苦痛に苛まれていた。どうにかして呪詛を解こうとする家族の奮闘もむなしく、身体は死へと着実に向かっていた。 もう死んでもいい……と人生を諦めていたロレーヌだが、ひとつ気になることがあった。それは家同士の契約で決められた婚約者エリックのことだ。治る見込みのない病ゆえ、何度も婚約解消を申し出ているのだが、未だ婚約は解消してもらえないままだった。
エリックはロレーヌを嫌い学園の同級生と愛し合っているというのに、一体なぜ――。
理由が分からぬまま、とうとう意識不明となったロレーヌは息を引き取るはずだった……が、目覚めてみると、なぜか半裸のエリックがロレーヌの横に寝ていた!? どういう、こと……??
呪詛を解呪する唯一の治療法で呪詛から完全に逃れることはできるのか。エリックの本心とは!?