君には嘘なんてつけない ~凛々しい彼に誰よりも愛されて~

著者
 桔京 双葉
  七海 かずさ

内容

仕事も節約生活も常に一生懸命のOL美桜(29才)に、いきなり突きつけられた婚約破棄。 実家にも帰れない、親しい友達もいない、誰にも言えない……孤独で埋まらない寂しさを抱える日々をなんとか越えていく美桜。 ぎりぎりの彼女に声をかけたのは、以前から心を許していた同僚の西沢怜。容姿端麗で年下だけど頼れるため、彼にだけにはつい隠し事を打ち明けてしまう。 時間もお金もかけてどこまでも贅沢に溺愛してくるどこか影のある彼を戸惑いながらも受け入れていく美桜。

この想いは恋になってはいけない、そう思いながらも大切にしてくれる彼に美桜の心は惹かれていくことを止められない――。

ふたりが本当の深い愛で結ばれる時、涙こぼれる結末が描かれる。 すれ違うふたりの一途な切ない恋を、丁寧にシリアスに綴った、仕事に恋愛にリアルに共感できる大人のドラマティック純愛ストーリー。

『君には嘘なんてつけない ~凛々しい彼に誰よりも愛されて~【完全版】1』には「プロローグ」~「第一部」までを収録。


著者コメント

とてもつらく淋しい状況に長く置かれていながらも、周りの誰にも弱い自分を見せられず常に平気な顔をしながら、自分はもっとがんばれる、大丈夫だと自分自身をごまかして、自分の心に嘘をつき続けていた主人公が、優しさや無垢な愛情を与えてくれる彼に対してだけはどうしてもそれができなくなり、素直に本当の気持ちを打ち明けて泣いてしまう。
彼には自分の心にそむくような嘘なんてつけない。初めて弱く苦しいありのままの心を打ち明けられたのが彼だった。
この物語のタイトルにはそんな意味が込められています。読んで下さった方の心の中にこの物語の中に描かれているものが何かひとつでも記憶に残り続けていくようでしたら嬉しいです。