- 著者
- みちょこ
- 画
- ななや ことえ
- 内容
今日こそ、彼に会える。愛する夫が帰ってくる……。 二年前、戦地に赴いた夫ギヴァルの帰りを待っていた元侯爵令嬢のリノア。 これからは二人で未来の話ができると喜んでいたのに――。
夫の隣には見知らぬ若い女がいた。 動揺するリノアを前に、「私、お腹にギヴァルの子がいるの」と女は笑いながら言った。
一瞬にして地獄へ突き落され、状況を受け止めることができないリノア。 そんなリノアの前で、愛する夫に甘えた声で囁き、身体に触れている女。その女の挑発的な言葉に――ただ泣き叫ぶことしかできなかった。 翌朝、リノアは家を出た……。
駆け落ちした夫婦が、様々な苦難に翻弄されながらも、互いの愛を信じて生きていく純愛物語。
- 著者コメント
どんなに辛い困難に遭っても、お互いを信じて生きていく「愛の深さ」を描いた物語を綴りたいと思い、この作品を書かせていただきました。 一人でも多くの方々に読んでいただけたら幸いです。