その求婚間違いです!~御曹司が姫と呼んで跪いてくるんですが!?~

著者
 河津 ミネ
 椿野イメリ
内容

「姫! ずっとあなたを探しておりました」
丸山花音は、文具メーカーの支社に努める入社二年目の23歳。
趣味は走ること。
出勤途中、とんでもないイケメンを見かけた花音。
すると、その男は急に目の前に跪き花音を「姫」と呼び、花音の手の甲に口付けた!?
初めて会うはずのイケメンは、あきらかに花音との再会を喜んでおり、言葉遣いも言動もなにもかもがまるでファンタジーのキャラクターのよう。 混乱する花音が知り合いかと尋ねると――。
「お忘れですか? あなたの騎士です」
(よし、逃げよう!)
思わず会社に逃げ込んだ花音だが、あのやばいイケメンは視察にきたというグループ本社の御曹司・四葉春人だった。
偉い人で抵抗できるわけでもなく、何やらわからないうちに食事に連れ出されたので事情を聞けば、花音は前世では病弱な姫であり、春人は姫の護衛騎士だったという。
姫と騎士は想い合っていたが、騎士が戦に出ている間に姫は病気で亡くなってしまったのだそうだ。
春人は花音を「姫」と信じて疑わず、渋々デートに付き合ううちに徐々に春人に惹かれていく花音だが、春人が好きなのはあくまで花音でなく「姫」であって……。
複雑な感情に、恋愛初心者の花音は頭を悩ませる。
時を超えたラブストーリーの行方は……!?




著者コメント

大好きな騎士と姫のお話で、現代からの異世界転生ではなく現代に転生したらどうなるかを書いてみました。
前世に振り回されつつも乗り越える二人をぜひ応援してあげてください。