- 著者
- 枢 呂紅
- 画
- 仲野 小春
- 内容
- 著者コメント
不憫な美少女が本当の居場所と幸せを掴む話を書きたい。 それがこの物語のスタートでした。
WEB連載時に描ききれなかったものを全部込めました。
セリーナの選んだ結末を見守っていただけたら幸いです。
止まっていた時間の果てで、運命が巡り出す――。
公爵令嬢のセリーナは、異世界からきた聖女と恋に落ちた王子に、公の場で婚約破棄してほしいと宣言された。
王太子と結ばれることが使命であり、未来の王妃として人生のすべてを捧げていたセリーナはそれを受け入れ、二人を祝福した。
惨めな気持ちで残っていたセリーナの前に現れたのは、ハズレの森に住んでいる、国民の誰からも恐れ敬われている偉大な魔法使い・グレイフィール。
なぜかグレイフィールに連れ出され、そのままハズレの森で彼の弟子となってしまった。
魔術を学びながらウサギ型の精霊やしっかり者の従者にも支えられ、徐々に明るさを取り戻していく。 そんな日々を送るうちに、彼女はグレイフィールの大きな秘密を知ることになる。
それはセリーナ自身にも関わる秘密のようで……
これは、心に傷を負った少女が、本当の自分と幸せを手に入れるまでの物語。