皇帝陛下と濡れ羽色の娘

皇帝陛下と濡れ羽色の娘

著者
 高中 彰良
  久郎

内容

新しい名を、頂戴できないでしょうか―― 烏の濡れ羽色の髪を持つ伯爵令嬢・カサンドラは父の死をきっかけに爵位を返爵した。 平民となっても愛していたホーカンソン家に近しい名を名乗りたいと願い、当時の皇帝陛下より新しい名を賜る。平民カサンドラ・ルート・ホールリンとなった彼女は慎ましやかな生活を始めた。

時を経て数年後。教師となったカサンドラは勤め先近くの山で過ごす余暇を一人で楽しんでいた。いつものようにピクニックを楽しんでいた彼女の前に現れた旅の人――プラチナブロンドの精悍な青年と同じ時を過ごすうちに、二人は互いに惹かれ合うが……。

愛した人は皇帝陛下? 身分と立場の違いや周囲の思惑、そしてカサンドラの実母の存在が二人の恋に立ちはだかる。 自分らしく生きることを望むカサンドラの選択とは――。

「小説家になろう」で大人気・高中彰良が描く珠玉のラブストーリー。



著者コメント

自分の恋人が自国の皇帝陛下と知らずに恋に落ちたカサンドラ、陛下と知らないが故に無邪気に接する様を楽しく執筆しました。
ヒロイン視点とヒーロー視点を交互に執筆し、少しずつ歩み寄る姿が書けたと思います。
通常のハッピーエンドとはひと味違うストーリーの形をお楽しみいただければ幸いです。