薄幸の乙女は孤独な侯爵と禁秘の契りを結ぶ

著者
 鵺黐★ポメラ
 椿野イメリ

内容

幼い頃に両親を亡くした12歳のルーシアは、叔父夫婦の家で暮らしているが、叔父夫婦とその子供たちから毎日虐待を受けていた。
ある日奴隷商人に連れ去られ、娼館に売り飛ばされそうになる。運よく逃げだしたものの、行き場を無くしたルーシアは『人間嫌いの放蕩者』と有名なケネス・リムチェノーワ侯爵が大金とともに銀行から出てきたところを目撃する。
(あのお金さえあれば、パンが食べられる……)
目の前の欲を満たすため、30歳も年上のケネスの金を盗もうとして失敗してしまったルーシアは――
「ワ、ワタシと……、セックスしませんか?」
一か八かで放ってしまったその言葉の答えも意外であったが、その後再び奴隷商人に見つかり連れ戻されそうになったルーシアを身請けすると言って大金を支払ったケネスに、さらにどういう状況かわからなくなるルーシア。
そのまま屋敷に連れていかれたルーシアは侯爵家の人間になるのだから教養や礼儀作法を身に着けろというケネスの言いつけに、必死で応えようとする。 そして五年の月日がたち、ルーシアは街でも評判になるほど美しく成長した……。
年上のイケオジ侯爵と、一途で美しいルーシアは互いへの恋情と独占欲が溢れはじめる――。

年の差と身分差でがんじがらめの二人が、ゆっくりと愛情を育んでいく切ない純愛ストーリー。





著者コメント

例えフィクションといっても、設定などの事を色々と考えますと、かなり好き嫌いが極端に分かれる作品かなと思います。
それでもほんの少しでも興味を持ってもらえたり、もし好みに合い読んで頂けましたら、その時は心から嬉しく思います。
ケネスとルーシアの恋の行方をあたたかく見守って頂けましたら幸いです。