ご主人様は忠犬の皮を被った狼に甘やかされる

著者
 長月 おと
 蕃茄 ニサ

内容

定食屋で働く看板娘アメリーは、ある夜、自宅の前で酔い潰れていた青年シェルトを放っておけず保護をした。
一泊だけのつもりだったが、お礼にと作ってもらった食事のおいしさに食べることが大好きなアメリーは感動し、ついつい連泊を許してしまう。
さらには「家も仕事も失った」というシェルトの泣き落としに負け、新しい仕事と家が見つかるまでシェルトが家事炊事を行うという条件付きで同居を始めることに。
毎日、朝晩に温かく美味しい食事が出て、掃除も完璧にされている快適すぎる日々が始まったのだった。
背も高くかっこいい年上の男性なのに、まるで忠犬のように尽くしてくるシェルトに、どんどん絆されていくアメリー。
一方、シェルトもアメリーが働いている定食屋にヘルプに入ったことをきっかけに、着実に外堀を埋めていく――。
【素直になれない不器用女子/押しに弱いお人好しのややツン】×【甘やかしたいワンコ系青年/ヤンデレ思考持ちでときどき無意識に色気が漏れる】ふたりの、ご飯と恋の物語。





著者コメント

家族の存在や誇りと自信――多くの人が持っている当たり前のものを失ったふたりが、同居(ルームシェア)やご飯を通じて互いの心を癒し、不器用ながらも距離を縮めていく恋物語をお届けしたくて本作を書かせていただきました。
アメリーとシェルトが出会ったきっかけは偶然、けれど結ばれるのは必然だった。そう思ってくださると嬉しいです。