氷の王は人形の姫に愛を囁く

氷の王は人形の姫に愛を囁く

著者
 清白 妙
 たこね / Amary

内容

「このためにそなたを今日まで生かしてきたのじゃ。失敗は許さぬ。ゆめゆめ忘れるでないぞ」

100年以上の長きに渡り戦をしてきた、バルトルート帝国とルヴァリエ王国の和平が遂に結ばれ、皇女クラウディアはアルフレッド王に嫁ぐこととなった。
華奢で儚げな風情で人々を魅了し「薔薇の妖精」と讃えられるほど美しい少女、クラウディア。
しかし彼女は皇女ではなく、皇女の身代わりとして密かに育てられてきた腹違いの妹――。

幼いころから抑圧され人形のようになった少女と「冴え光る氷の王」とあだ名される冷酷な王との恋と陰謀と再生のヒストリカル小説。


著者コメント

中学・高校のころの夢は『小説家になること』。その後社会生活を送るにつれ小説を書くことから遠ざかっていましたが、2017年夏に執筆活動を再開。第一作目となる本作で書籍化のお話をいただき、とても驚きました。昔の夢が不惑を超えた今になって叶うとは、思いもしませんでした。
ヒストリカル、身代わり、切ない恋など…私の萌えがギュッと詰まった「氷の王は人形の姫に愛を囁く」。幼いころから虐げられ、他人として生きることを強要されてきたクラウディアと、そんな彼女を次第に愛するようになるアルフレッド。ふたりの不器用な恋物語を、ぜひお楽しみください。